先生の秘密は恋の予感

球技の中でも一番苦手なバスケ。



チームに別れて試合をすることになった。



良かった、芽衣と同じチーム。



もう走るだけで精一杯。



ボールなんて取れるはずもなく、ひたすら芽衣の後ろにいた。


芽衣から私にボールをパスされてしまう。



「佳奈実、シュート！」



シュートって、あの網にいれるんだよね。



ジャンプした瞬間誰かにぶっかった。



そのままボールは取られ、床に叩きつけられる。



痛い！



だから、嫌なの。



本城を睨み付けた。



私は足をひねり上手くたち上がれない。



その時耳元で。



「又本城に甘えるんだ。可愛いからっていい気になるんじゃないよ。」



怖いよ。


どうして、そんな事言われなきゃいけないんだ。



頭来たから痛みをこらえ立ち上がる。


いい加減にしろ！


うざい、うざい。