先生の秘密は恋の予感

突然、マネージャーになる

放課後帰ろうとすると、本城に無理矢理抱っこされ、バスケ部の部室に連れていかれた。



お姫様抱っこされ部室に登場した私に、みんなは釘付け。



笑うにも笑えずにいると。



「佳奈実姫だー!」



佳奈実姫ってなに、体中に鳥肌が立つ。



「おまえらの姫を連れて来てやったぞ。喜べ。」



なんなんだ、この雰囲気。



「本城先生、姫下ろしてやって泣きそうだよ。」



泣きそうではないはず、気分がすぐれないだけ。



「俺はバスケ部の部長の加納岬よろしく、佳奈実ちゃんがバスケ部のマネージャー引き受けてくれ本当に嬉しいよ。」



「あの私は、」



「佳奈実が是非やりたいと言ってくれたんだ。良かったな。おまえらの希望が叶って。」



やるなんて言ってないのに、バスケ部員のみんなに頭を下げられてしまった。



これじゃ断れないじゃん。


これが手だったんだな、ホスト野郎目。



私が断れないようにしたんだ。



頭来る。


ホスト野郎を許す訳にはいかない。










< 26 / 178 >

この作品をシェア

pagetop