先生の秘密は恋の予感
ホスト野郎のその姿を何回もカメラに納めた。



ホスト野郎の写真集でも作るつもりか。



カメラの先にいるホスト野郎が何故か本城と重ならない。



まるで違う男に見えた。



容姿は本城そのままなのに。



こんな事思う私おかしいよね。



大丈夫、私。



ソファーに寝転び天井を見つめた。



何故か涙が溢れる。



訳、分かんない。



マジ訳分かんないし、私なんで泣いてるの。



一人が寂しくて。



もう自分がどうしていいのか分からず、芽衣に電話した。


【もし、もし、芽衣? 】


【どうしたの。佳奈実、泣いてる。】



【芽衣、】



【泣いてちゃ分からない。話してよ。】



【分かんないけど、泣けて来る。】



【意味が分からないけど、今日は何があったの?】


加納先輩の事を話した。



【加納先輩と付き合ってみなよ。今度こそ本気の恋をしてほしい。加納先輩なら大丈夫だと思う。】


私は頷いていた。


本当にどうしたら良いのか。


自分の気持ちも分からなかった。


本気の恋愛をしてみるのも、悪くないかも知れない。








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