先生の秘密は恋の予感
向かいのマンションは、窓際にベットがあるらしい。



カーテンも閉めずにずっと抱き合う二人、ホスト野郎がロングヘアー女を抱き上げ、ベットに寝かせた。



多分そうだと思う。



って言う事は、今から始まるのか。



私は息を飲んだ。



その時背後から。


「佳奈実、何やってんの?」



「うぐ、ギャー! 」



脅かさないでよ。



「お姉ちゃんか、ビックリした。」



「佳奈実、まさかのぞいてるの?」



違う、違う、あのホスト野郎なんか見てない。



「あのホスト野郎。」


心の声を読まれた。



「お姉ちゃん何でもないから。夕飯にカレー作ったから食べよう。」



きまづい。



「向かえのマンションの男はホストじゃないよ。高校の教師らしい。」



高校の先生。



嘘。



この世も終わりだ。



「あのホスト野郎が高校の先生なんてあり得ん。」



誰も信じないと思う。



「ほんとだって、この前、優が来た時に言ってたから。」



優君はお姉ちゃんの彼氏。


高校の時から付き合ってもう5年になる。



超、ラブラブで羨ましい。












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