先生の秘密は恋の予感
私と佳奈実ちゃんの間に、加納君が割り込んで来た。


「万由美さん、俺の佳奈実を虐めないで下さいよ。俺は背が高い女は苦手なんで。」



加納君は周りを気にする事なく、彼女を抱き締めた。



羨ましい。



ちらっと宗平を見たら視線を外された。



加納君の腕の中にいる彼女の頭をなでてる宗平。



何してるのよ。



彼女がここにいるのに、私を見ようともしない。



宗平がどんなに私に冷たくしても、一生離れないから。



宗平の腕に自分の腕を絡めた。



宗平が浮気したら、相手の女メチャクチャにしてやる。



佳奈実が転けそうになると。


宗平は私の腕を振りほどいて佳奈実に駆け寄る。



「大丈夫か? 」



声をかけると、佳奈実に肩を貸そうとすると。



佳奈実が真っ赤になり怒り、宗平の頭を叩いた。



宗平なんでそんなに嬉しいそうなの。



宗平が佳奈実を好きになったら、私は佳奈実に何するか分からないよ。



宗平それだけは覚えて置いてね。


あんな子供に、宗平を渡さないから。








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