先生の秘密は恋の予感
一時間目は体育だった。


逃げようとしたら首ねっこを摘まれた。



「俺からにげよなんて、100年早い。」


本当にしつこい奴。



「私はこんな性格だから、みんなに嫌われる訳よ。私に構わないで。」


うざいよ。



「ヤダね、佳奈実は俺の可愛い生徒だから、ほって置けない訳。」


あんたバカなの。


「みんなにあんな噂されてもいいの。」



「俺は佳奈実と浮気してもいいし。」


「アホか!」


「おまえ、教師を叩くなよ。」


だって、浮気してもいいなんて言うから。


「本城がそんな事言うからでしょ。本城の彼女の万由美さんに殺されたくないんでね。」



何か言いなさいよ。


「俺は万由美とは別れたい。」



え、なんで。



「あいつ嫉妬は半端じゃねぇんだよ。俺の自由が全くない。」


そんなの関係ないし。



「本城も大変だね。だから浮気してるの。」


おかしな間が空く。



「佳奈実、今おかしな事言わなかったか? 」



う、マズイヤバい事、言っちゃった。



のぞきがばれちゃうじゃん。


どうごまかそうか。








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