先生の秘密は恋の予感
体育の授業はかなり絞られた。



ヘトヘトになるまで走り、リレーの練習。



もう止めたい。



抜けようとすると、そうはさせないと連れ戻されるし。


だから、やたらに触るな。


もう、みんなの目が怖い。


「梨本さんはどんな手を使って、本城先生に近付いたの?」



私から近付いてなどおりません。


勝手にホスト野郎が近付いて来るんです。


とでも言ってみたいが、口には出せない。


「なんとか言いなさいよ。ちょっと可愛いからって、いい気になるんじゃないわよ。」



痛いなぁ、又足を踏まれたし。


「おい、里田虐めは行かんぞ! 」


本城は本当にうざい。


又、めんどうな事になりそうだし。



「本城先生、私は虐めなんかしてません。ちょっと注意しただけです。」


足を踏むのが注意ですか。



「何を注意した訳かな。佳奈実の足を踏んずけて。』


里田が私の足を踏むのを止めた。


痛いちゅうの。


泣いてたまるか。


虐めなんかに負けてたまるか。










< 66 / 178 >

この作品をシェア

pagetop