先生の秘密は恋の予感
自分の気持ちに気付きたくなかった。



気付いたら私はどうなるの。



私は岬の彼女なんだよ。



私の彼氏は岬なのに。



楽しそうに話してる二人をずっと見てた。



私は何でここにいるのか。


私は何をしたいのか。



自分で自分の気持ちが分からない。



私は岬が本当に好き。



これじゃ、中学の時と何もかわらない。


好きでもない人と付き合って、又別れて。



岬に何故断らなかったのかと思うと。



自分で自分が嫌になる。



「佳奈実はどうして泣いてる?」



私は泣いていたのか。


泣いていたんだ。



「おまえは自分が泣いてる事が分からないのか。」



私が頷くと、ホスト野郎が私の隣に座った。



「佳奈実の胸の中にあるのも全部吐き出してみろ!」


全部を吐き出すって。


吐き出してどうなるのよ。


「佳奈実は俺の可愛い生徒だ。俺が佳奈実の辛い思いを全て聞いてやるから。


もう涙が止まらなかった。


お願いだから、優しくしないでほしい。


これ以上本城に振り回されたくないよ。


本城は先生、浮気をしてるどうしよもないホスト野郎なのに。


私はどうかしてる。


何を血迷ってしまったのか。















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