何度でも Lovin' you!~season 2~
☆第5章☆ 母の心 side.勇輝
ガラガラガラガラ…
『野島ーー!わかる?病院だよ!!!』
ストレッチャーに乗せられた優季に洋子さんが必死に訴えかける。
その後を俺も追いかけた。
優季は泣きながら俺の腕の中で意識を失った。
高熱と出血…
素人の俺でも尋常ではないということはわかる。
長時間、雨に打たれたのと、精神的なショックで、心身共に限界を通り越しているに違いない。
『勇輝、透に電話をして着替えを持って来てもらいなさい。
このままでは、アンタも倒れるよ。』
洋子さんはそう言うと、優季と共に初療室に入って行った。