何度でも Lovin' you!~season 2~
主任は、ニッと笑うと、
『まだまだ致死量には足りないわね、その程度の毒舌じゃ…
その様子じゃ、今日中には一般病棟に移れるんじゃないかしら?
というわけで、点滴交換と血液検査やっちゃいましょう!!!』
看護師達がバラバラと動くと、ICUの入口近くに病院スタッフではない人影を見つけた。
………でも、昨日の今日でこんな所にはいるはずのない人。
熱のせいできっと幻を見ているのかもしれない。
いるわけなんて
いるわけなんて…
『何やってるんですか?
優季さんの側にいてあげてください。』
洋子主任に背中を押されて来たのは、
『優季…良かった…あなたにもしものことがあったら…』
そう言って、涙をこぼすひとりの女性。
「……お母さん。」