何度でも Lovin' you!~season 2~



主任は、ニッと笑うと、


『まだまだ致死量には足りないわね、その程度の毒舌じゃ…

その様子じゃ、今日中には一般病棟に移れるんじゃないかしら?

というわけで、点滴交換と血液検査やっちゃいましょう!!!』


看護師達がバラバラと動くと、ICUの入口近くに病院スタッフではない人影を見つけた。


………でも、昨日の今日でこんな所にはいるはずのない人。


熱のせいできっと幻を見ているのかもしれない。


いるわけなんて


いるわけなんて…



『何やってるんですか?
優季さんの側にいてあげてください。』


洋子主任に背中を押されて来たのは、


『優季…良かった…あなたにもしものことがあったら…』


そう言って、涙をこぼすひとりの女性。







「……お母さん。」





< 132 / 273 >

この作品をシェア

pagetop