何度でも Lovin' you!~season 2~
お母さんは、子供の頃と同じ、きれいで優しい笑顔で私を見ていた。
今ならわかる、
昨日、私を拒絶したのは、やむをえない事情があったからだと。
お父さん、
お父さんが言った通りだったよ。
お母さんは私のことを必要としている。
そして私も、お母さんのことを必要なんだと。
もしあのまま、お父さんと赤ちゃんのところに行ってしまったら、私もお母さんも後悔していたに違いない。
私は手を伸ばし、お母さんを求めた。
お母さんは、私の手を両手でしっかり握りしめた。
お母さんの手は熱のせいか、ひんやりと冷たく感じられた。
よく子供の頃、具合が悪くなると、お母さんがこうやって手を握ってくれて、
『優季、頑張って…』
その手の感触と優しい声は、私に安心感を与えてくれた。