何度でも Lovin' you!~season 2~



勇輝は、更に畳み掛けるように言った。


『だって、こんな所で…しかも
俺達ギャラリーがいる中で、プロポーズなんて普通しないだろ?

いくら洋子さんに頭が上がらないオーナーでも、プロポーズする時は、伝説のNo.1ホストらしく決めてくるだろうからな。』


確かに…


納得したら、何だか疲れがどっと出た。


『おい、大丈夫か?』


勇輝が私の額に手を当てた。


ドクン!という胸の高鳴りと共に、額に全身の血液が集まってしまったみたいにカァーッと熱くなった。


熱のせいなのか、勇輝の手が冷たく感じられた。


冷たくて、優しく私に触れる勇輝の手が心地良かった。



< 149 / 273 >

この作品をシェア

pagetop