何度でも Lovin' you!~season 2~



でも、勇輝は首を振って、私の頭をくしゃっと撫でると、


『あんまり気ばっかり遣ってると、疲れるぞ!俺、ギリギリまで優季の側にいたいんだ。

だって、今日はお前の誕生日だろ?』


そうだった…


昨日までは覚えていたのに、意識を失ってからそんなことすっかり頭から抜け落ちていた。


去年の誕生日は、勇輝と一緒にケーキを作って、色々サプライズがあったけれど、勇輝や洋子主任、ホストのみんなの気持ちが嬉しくて、心温まるバースデーパーティーだった。


私の勇輝に対する気持ちに気づいてから1年という月日が流れていた。


あの日から、私の中で勇輝は憎らしいくらいに中心にドカッと鎮座している。


本当に憎らしいくらいに…






< 152 / 273 >

この作品をシェア

pagetop