何度でも Lovin' you!~season 2~



私は、夢を見た…


『優季…俺、行くからな…』


眠っている私に勇輝が声をかけたんだけど…


「う…ん…」


眠くてそれだけしか言えなくて…


目も開けることができなくて…


そんな私に勇輝は、


「誕生日おめでとう、優季。」


そう言うと同時に、間近で勇輝の愛用するシトラス系の香りが鼻腔をくすぐり、唇にふわっと風のように優しく何かがかすめていった。


眠くて眠くて、何が起こったのかよくわからなかったけれど、


私の中に何とも言えない心地良さだけが残っていた。


恐らくこれは、勇輝から私へのバースデープレゼント。


夢の中のふたりだけの秘密…




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