何度でも Lovin' you!~season 2~
「ちょっと失礼します。」
しばらくの間、オーナーに社長を任せ、急いでスタッフルームに行く。
彼女だったら、
宮園社長だったら、
優季が作ったバースデーケーキを喜んでくれるはず。
ケーキを厨房へ持って行き、シェフに頼んで切り分け、プレートに盛りつけてもらった。
『おい勇輝、これ、さっきまで出していたケーキより美味いぞ!
こんなふわふわのスポンジ、本当に素人が作ったのか?』
シェフは、ナイフに付いたクリームをペロッと舐めると驚きの声を上げた。
優季の誕生日に俺が作ったケーキも、自画自賛になってしまうが、美味しかった。
今回は、それ以上に美味いってことなのか…?