何度でも Lovin' you!~season 2~
『ねぇ、野島は今でも田上先生のこと…愛しているの?』
真人のことを聞かれ、胸の奥にズキンと痛みが走った。
いくら酔っているとはいえ、真人のことは聞いて欲しくない。
『あんたにとって辛いことだというのは重々承知よ。
だからこそ教えて欲しいの。』
えっ…!?
反射的に主任を見ると、いつもみたいな茶化した様子は微塵も感じず、真剣な眼差しを私に向けていた。
仕事以外で、この表情を見たのはあの時…
そう、真人と洋子主任の関係を誤解したあの晩以来。
私は悟った。
彼女の真意は計り知れないけれど、真剣に答えなければならないと。
必死に頭の中で、今の自分に合う言葉を探した。
でも、見つからなくて、
「……はい。」
そう頷くことしかできなかった。