何度でも Lovin' you!~season 2~
☆第2章☆ 嵐の前の静けさ side.勇輝
誕生日の翌日、
今日は大学に行く日。
なのに、夕べ家に帰ったのが遅かったから、思いっきり寝坊した。
「やべぇ!もうこんな時間?」
急いで着替えをすませ、駅に向かう。
ダッシュしているつもりなのだが、睡眠不足ゆえ、スピードが上がらない。
今日の講義は遅刻すると、単位がもらえない。
急げ!!!
ピピッ!
車のクラクションが聞こえたので、振り返ると、
車に乗った優季がいた。
この時間だと、当直明けで、病院からの帰りなのだろう。
『また寝坊したの?
早く乗りなさいよ。』
優季が窓から顔を出して手招きをする。