何度でも Lovin' you!~season 2~
車が駅に着くと、
『しっかり勉強してくるのよ!』
何だか母親が息子に言ってるみたいだ。
「サンキュー優季!愛してるよ!!!」
俺の言葉に、優季はみるみるうちに真っ赤になって、
『もぉぉぉ!!!ホンッとに物好きなんだから…
いいから、早く行きなさいよ!!!』
優季の怒鳴り声を背中で聞きながら、改札に入った。
電車を乗り継いで、俺の学校、県立 横浜教育大学に着いた。
良かった。
優季のおかげで遅刻せずに済んだ。
正門を通り抜けて、キャンパスに入ろうとすると、
『勇輝様…』
声のする方を振り返ると、
「清水さん…」
そこには親父の秘書の清水さんが立っていた。