何度でも Lovin' you!~season 2~



お母さん…


今確かに優季はそう言った。


やっぱり優季は宮園社長の娘だったのか…


優季の言葉に、宮園社長はクスッと笑うと、


『私、エスティライフ☆優で社長をしております宮園季実子と申します。

本日は、体験モニターのご協力ありがとうございました。

フフッ、初めてだわ、いきなりお母さんなんて言われるのは…そんなにあなたのお母様に似ているのかしら?

でも、お母さんなんて呼ばれるの、20年以上ぶり…悪くないわね。』


なんて茶目っ気たっぷりに言うと、また首を傾げる仕草をした。


優季は、体を震わせながら、


『お母さん、私です、優季です。あなたの娘の優季です…わかりますか…?』


感極まったのか、そう言うのが精一杯で、それ以上は言葉にならなかった。



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