何度でも Lovin' you!~season 2~
『お母さん…いえ、宮園社長、最後にひとつだけ私の話を聞いてください。』
優季の言葉に社長は無表情のまま、姿勢を崩さなかった。
『私、今、看護師をしています。助産師の資格も取りました。
あなたが送ってくださったお金で、学費も生活費の心配もすることなく、勉強に励むことができました。
今こうして仕事をすることができるのは、あなたのおかげです。本当にありがとうございました。』
優季はバッグから数冊の預金通帳と印鑑を取り出し、ローテーブルの上に置いた。