何度でも Lovin' you!~season 2~
桜の花はとうに散り、柔らかな緑の若葉が力強く枝に彩りを添えていた。
「真人…私、どうしたらいいの…?」
ずぶ濡れの体に、春の雨が静かに降り注がれた。
空を見上げ、拭っても拭っても拭いきれない涙を、雨粒が流し落としていった。
「寒い…」
そうだよね。
まだ4月だもの。
大きな桜の木の下へ行き、雨宿りをする。
枝の隙間から、ポツンポツンと雨粒が落ちてくるけれど、雨ざらしになるよりは全然ましだから…
でも、
このまま雨と共に消えてしまいたい…