何度でも Lovin' you!~season 2~



立ち上がると、さっきまでの脱力感はなくなっていた。


「あーあ、びしょ濡れだぁ!
病院に着替えが一式置いてあるから、着替えてこようっと!」


雨の中を走り出そうとした時、


『待てっ!』


勇輝に腕を掴まれた。


勇輝は真剣な眼差しが私の瞳を捕らえた。


『前にも言ったろ?強がるなって…

どこが大丈夫なんだよ?全然大丈夫なんかじゃないだろ?』


どんなに強がっても、どんなに抵抗しても、今の私は返す言葉が見つからなかった。


『優季、お前の気持ち、思っていること全部吐き出せよ。

俺が全部受け止めてやる。
俺を信じろ。』


勇輝の手が私の頬に優しく触れた時、私の中で何かが弾けた。




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