いとしのかずん
「そりゃあ、な……」

俺は照れて、反射的に顔をそらした。思わぬ展開になったが結果的に敦美の前でいい恰好を見せられたことは、棚ぼた的な出来事だった。健ちゃんにも、付け届けを送りたいほど感謝をしたい気分だ。

――それにしても……

改めて横にいる敦美を見る。やはり、ナンパされるところをみると、誰から見ても敦美は魅力的な女性なのだろうか。

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