いとしのかずん
「たく……しかたねえなぁ……」


ベッドに畳んであったタオルケットを広げ、敦美の腰のあたりにかけた。


その行動は、体が冷えないように、とした気遣いというより、どちらかと言うと目の毒となる光景を隠した、に近い。

これ以上、妄想をふくらませるような風景を隠さないでいると、自分が暴走してしまいそうだった。
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