いとしのかずん
「下宿したらさー、ご飯はあたしも手伝うからねー、叔母ちゃん!」

「助かるわあー!」

くったくなく笑いあう、かあちゃんと敦美。

そんな二人を尻目に、俺は、胸に何かさわさわとしたような感覚を感じていた。

――こいつと…敦美と一緒に……つうか、まさか…あの敦美がこんな……


はす向かいで笑う敦美を、時折チラ見しながら、無言でお茶をすすった。
< 14 / 183 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop