いとしのかずん

クラスメイト

ピンポーン

「はいはーい」

来客に応対する敦美。
ある、平日の夕方の出来事であった。

「はい?」

敦美がドアを開けると、そこには一人の女子高生が立っていた。
髪はロング、今どきの子にしては珍しく、カラーリングもほどこしてないその髪は、黒くて艶があった。
背は少し高めで、やせ型。
清楚な雰囲気は、はつらつとした元気娘、というよりはどちらかというと落ち着いた性格の文学少女のような趣があった。
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