いとしのかずん
「あ、ああ……」
そう返事をしてから、風呂に入ってないどころか、昨日から顔すらも洗ってないことを思い出す。顔面がテカテカになっているのが、鏡を見ずともわかる。もしかしたら、目ヤニとかよだれのあととか、そんな悲惨なことになっているかもしれない。こんな顔で敦美と会うのは嫌だなと思ったが、後の祭り。すでにドアは開かれ、敦美のシルエットは俺のすぐ横まで到達していた。
「巧、大丈夫?」
「あんま大丈夫じゃない」
なるべく敦美に顔を見せまいと、背を向けて横になったまま、そう答えた。
「そか……ご飯は、食べれそう?」
「うー、よくわからん」
「そか……ごめんね起こしちゃって……」
「うん……」
そう返事をしてから、風呂に入ってないどころか、昨日から顔すらも洗ってないことを思い出す。顔面がテカテカになっているのが、鏡を見ずともわかる。もしかしたら、目ヤニとかよだれのあととか、そんな悲惨なことになっているかもしれない。こんな顔で敦美と会うのは嫌だなと思ったが、後の祭り。すでにドアは開かれ、敦美のシルエットは俺のすぐ横まで到達していた。
「巧、大丈夫?」
「あんま大丈夫じゃない」
なるべく敦美に顔を見せまいと、背を向けて横になったまま、そう答えた。
「そか……ご飯は、食べれそう?」
「うー、よくわからん」
「そか……ごめんね起こしちゃって……」
「うん……」