いとしのかずん
「ちぇ…人を子供扱いしやがって…それより、あの話マジ?」

俺は気を取り直し、先ほどの下宿の話の信ぴょう性を確かめようと敦美に問いかけた。

「あの話って?」

「いや、だから…うちに下宿するって…」

「あー、うん。まだ叔父さんに話してないけど、さっきの叔母ちゃんの様子なら下宿させてもらえそうかな、うん」

敦美は腕を組み、二、三度うんうんとうなづく。

「叔母さんには話したの?」

「うん、さっきメールしといた」

「……そか…うちに下宿するんだ、敦美…」
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