いとしのかずん
毎年、大晦日になると田舎の家では親戚の大人たちが大宴会をしていた。その数、恐らく10人は超えていたものと思われる。
こたつを2つ並べ、その上にはぎっしりと料理が置かれていた。
そこまで人がいるものだから、俺たち子供のいるスペースはなく、宴会のあいだ子供たちはふだん使わない部屋にテレビとこたつを持って来て過ごしていた。
四畳半ほどの部屋で、俺達子供はこたつに入り、みかんやお菓子を食べて年明けを過ごすのが毎年の恒例だった。
暖房はこたつだけだったので、みかんやお菓子を食べる手がとても冷たくなったのを、今でも覚えている。
こたつを2つ並べ、その上にはぎっしりと料理が置かれていた。
そこまで人がいるものだから、俺たち子供のいるスペースはなく、宴会のあいだ子供たちはふだん使わない部屋にテレビとこたつを持って来て過ごしていた。
四畳半ほどの部屋で、俺達子供はこたつに入り、みかんやお菓子を食べて年明けを過ごすのが毎年の恒例だった。
暖房はこたつだけだったので、みかんやお菓子を食べる手がとても冷たくなったのを、今でも覚えている。