いとしのかずん
「巧ってさあ、あの頃からそうやってみかんを口一杯に頬張って食べてたよねー、なっつかしーなー! いっつもこぼしてさあ、あたしが拭いてやったんだよねー」

などと、またお姉さん風を吹かせる敦美。

「ちぇ…… お前だって、口の周りにクリームつけながらケーキ食ってたじゃねえかよ……」

負けじと昔を思い出して敦美の恥部をついた。
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