いとしのかずん

寝耳に水

「巧……私……実は…大学なんて、どうでもいいの……」

「どうしたんだよ、敦美…」

「私ね……巧と一緒に暮らしたくて、それで東京の大学を受けたの……」

「敦美……」

「迷惑かもしれないけど……私、巧の事が……」

「俺が? なんだい? 敦美……」

「私…巧の事が…す…好きだったの……」

「敦美……」

「いきなりごめんね……こんな年上のおばさんなんて…嫌よね……」

「そんなことないさ敦美。俺も、敦美のことは大好きさ」
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