いとしのかずん
「な! なんだ?!」


驚いて起き上がる俺。

そんな俺の前で、布団を手に立っている女性。
ショートカットの髪、健康的でふっくらとした顔立ち。

緑色のセーターの袖口は、手首まですっぽりと隠している。
デニムのミニスカートは、はちきれんばかり、といったかんじで横にしわを作っていた。

目がテンになりつつ、再びそいつの顔に視線を戻す。

ぱっちりとした二重で、こちらを見ていた彼女は、次の瞬間、ちょっとだけ首をかしげ、にっこりとほほ笑んだ。
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