いとしのかずん
「あっちゃん、今日はどこさか行くのかい?」
皿の料理もほぼ8割がた片付いた頃、かあちゃんが敦美にそうたずねた。
「そうだなあ…このへんを知っとくために、適当にブラブラしてみようかなぁ……」
「んだか。そしたらば……巧?」
かあちゃんは今度は俺の方を向いた。
「巧、どうせヒマなんだろ? あっちゃんを案内してやんなさい」
顎で指図をするようなゼスチャーをする。それを聞いた敦美は俺の顔を見た。
「一緒に行く?」
――敦美と?
心臓がドクンと大きく脈打った。
皿の料理もほぼ8割がた片付いた頃、かあちゃんが敦美にそうたずねた。
「そうだなあ…このへんを知っとくために、適当にブラブラしてみようかなぁ……」
「んだか。そしたらば……巧?」
かあちゃんは今度は俺の方を向いた。
「巧、どうせヒマなんだろ? あっちゃんを案内してやんなさい」
顎で指図をするようなゼスチャーをする。それを聞いた敦美は俺の顔を見た。
「一緒に行く?」
――敦美と?
心臓がドクンと大きく脈打った。