いとしのかずん
本屋に到着すると、中はけっこうな客で賑わっていた。店頭に平積みされたベストセラーの前には、中学生ぐらいの女の子達が数人、あれやこれやと会話をしていた。

「あ! あの本、ドラマの原作のやつじゃん!」

敦美は、そう言い残すと、一人さっさと本屋へ入っていった。

「ちぇ……」

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