いとしのかずん
――なんだ? 

俺は、反射的にその人だかりへと近付いて行った。

「いいぢゃん彼女ー、お茶ぐらい付き合ってよー」

男は3人。そのうちの1人が敦美に詰め寄っている。他の2人は、敦美を囲むようにしていて、逃げ道をふさぐ格好だ。

3人とも、髪は茶髪で服装もルーズ、ネックレスやらブレスレットやらをちゃらつかせていてかなりガラが悪い雰囲気だった。
< 94 / 183 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop