それでも傍にいたい〜先生と生徒の逢瀬〜
そして二人は、ショッピングモールで水着を買って、いざ海へ。
空は快晴。じりじりと肌を虐める太陽。夏。
案の定、混んでいる海。
それでも、ジェーンは嬉しそうだった。イギリスも島国なのにね。
「ミカー!おいでよ〜!気持ちいいよ、すごく冷たいのっ!」
いつの間にか、彼女は波と戯れていて私を呼んだ。
「はいはい!待って、今、日焼け止め塗るから!」
両手、両足に塗り、首筋やら手の届く場所は塗った。しかし、背中が…
そう悶えていると、ジャスティンが塗ってくれた。
「ありがとう。」
「どう致しまして。ミカは日焼けしたくないんだね。」
「うん。―ジャスティンに"黄色人種のくせに"って笑われるかもしれないけど白くいたいんだ。」
そう笑いながら言うと、ジャスティンは言う。どこか寂しそうな顔をして。
「思わないよ、そんな酷いこと。人種なんて関係ない。人の美意識を笑ったりするわけないだろ?」
ジャステンは優しい。
本当のジェントルマンだと思う。差別の"さ"の文字すら知らない澄んだ心の持ち主。
私って、本当恵まれてる。優しい両親。優しいホストファミリー。優しいクラスメート。頼もしい同僚、上司。
みんな綺麗な心を持っていて、それなのに私はって、恥ずかしくなる。
私も結局、どこか偏見を持ってる。こんな人間、ダメだよね。
空は快晴。じりじりと肌を虐める太陽。夏。
案の定、混んでいる海。
それでも、ジェーンは嬉しそうだった。イギリスも島国なのにね。
「ミカー!おいでよ〜!気持ちいいよ、すごく冷たいのっ!」
いつの間にか、彼女は波と戯れていて私を呼んだ。
「はいはい!待って、今、日焼け止め塗るから!」
両手、両足に塗り、首筋やら手の届く場所は塗った。しかし、背中が…
そう悶えていると、ジャスティンが塗ってくれた。
「ありがとう。」
「どう致しまして。ミカは日焼けしたくないんだね。」
「うん。―ジャスティンに"黄色人種のくせに"って笑われるかもしれないけど白くいたいんだ。」
そう笑いながら言うと、ジャスティンは言う。どこか寂しそうな顔をして。
「思わないよ、そんな酷いこと。人種なんて関係ない。人の美意識を笑ったりするわけないだろ?」
ジャステンは優しい。
本当のジェントルマンだと思う。差別の"さ"の文字すら知らない澄んだ心の持ち主。
私って、本当恵まれてる。優しい両親。優しいホストファミリー。優しいクラスメート。頼もしい同僚、上司。
みんな綺麗な心を持っていて、それなのに私はって、恥ずかしくなる。
私も結局、どこか偏見を持ってる。こんな人間、ダメだよね。