それでも傍にいたい〜先生と生徒の逢瀬〜
ほんの一瞬のキス。
生徒達の体育祭の練習をしてる声が鼓膜に届く。

「…よくできました。」

にやりと笑う、坂上くんに身体が熱くなる。

「っ、行くわよ!皆待ってるんだから!」

真っ赤な顔を隠して、私は歩きだす。

「へーい。」

ちらっと横目で坂上くんを見ると、笑ってた。
私の大好きな、笑顔。

「先生、俺…その言葉信じるから。」

「―うん。」

振り返らずに、私は頷いた。
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