それでも傍にいたい〜先生と生徒の逢瀬〜
「そんなジェーンを最初は煙たがってたルカだけど、暫く経って、あいつは漸くジェーンに心を開いた。あの日、あいつ泣きながら喜んでた。ルカが笑ってくれた、ジェーンを認めてくれたってね。」
そんな、誰も知らない話。それを本当に穏やかな顔して話すジャスティン。
「それから暫くして、二人で音楽を始めた。そしてその二年後にイギリス全土から来たあいつらと本格的にバンドを始めたんだ。まだ名前も決まってなかったそのバンドに、ジェーンは敢えて英語じゃない名前をつけた。」
「…それが、Feliz。」
「そう。きっとジェーンは調べたんだと思う。イタリア語とかスペイン語を。ずっと、それがコンプレックスだったルカの為に。あいつ、そういう奴だから。
ルカは最初、嫌だったみたいだけどジェーンは言ったんだって。
"なんで恥ずかしいの?素敵なことじゃない、ルカは3つも自分の国があるんだから。堂々と胸を張ればいい。そのことをとやかく言う人はそれまでの人間、相手にするなんて馬鹿げてる"
…本当、あいつはすごい妹だよ。」
そんな、誰も知らない話。それを本当に穏やかな顔して話すジャスティン。
「それから暫くして、二人で音楽を始めた。そしてその二年後にイギリス全土から来たあいつらと本格的にバンドを始めたんだ。まだ名前も決まってなかったそのバンドに、ジェーンは敢えて英語じゃない名前をつけた。」
「…それが、Feliz。」
「そう。きっとジェーンは調べたんだと思う。イタリア語とかスペイン語を。ずっと、それがコンプレックスだったルカの為に。あいつ、そういう奴だから。
ルカは最初、嫌だったみたいだけどジェーンは言ったんだって。
"なんで恥ずかしいの?素敵なことじゃない、ルカは3つも自分の国があるんだから。堂々と胸を張ればいい。そのことをとやかく言う人はそれまでの人間、相手にするなんて馬鹿げてる"
…本当、あいつはすごい妹だよ。」