それでも傍にいたい〜先生と生徒の逢瀬〜
澄み切った空に眩しい太陽。絶好の体育祭日和となった。

「みんな、これまで一生懸命頑張ったんだもの!優勝目指して、今までの積み重ねを見せて!」

そう煽ると、おー!っと元気な声が返ってきた。

「優勝したらなにくれる?」

ニッコリ、相沢くんが聞く。…来ると思った。

「自販の好きなジュース、奢ってあげる!」

「セコッ!」

「…先生も色々大変なの。」

給料もあんまり多くないし、生活費で結構厳しいんだから。

「しょうがなくない?クラス40人いるんだから!」

田中さんがそう相沢くんに言う。そんな田中さんにへーいとあまり納得してなさそうな返事をした。

「…それでも4000円じゃね?」

「坂上くん、」

余計なことを…!
坂上くんはニヤリと不適な笑みを浮かべていた。

「マジだ!美加ちゃんやっぱセコい!」

「…私の生活も考えてよ…。」
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