それでも傍にいたい〜先生と生徒の逢瀬〜
そう笑うと、眉間に皺寄せて、そんな不機嫌そうな表情さえも愛しく映って、笑みが零れる。

「あっそ。」

「カフェオレもくれたの。」

「物で釣るんかよ、あの眼鏡。」

悪態をつくそんなところも可愛く思える私って本当に坂上くんに溺れてる。

「俺も、毎日先生にカフェオレ奢るよ。」

「あら。物で釣るの?」

「釣るっていうか、つなぎ止める?」

そう勝ち気に笑う表情に、心臓が跳ねること、きっと君は知らないね。
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