それでも傍にいたい〜先生と生徒の逢瀬〜
「先生、なにか言ってください。」

なんにも、言えなかった。
メデューサに見られたかのように全く動けないし、言葉すら喉まで漸くきてもまた飲み込んでしまう。
本当に石になってしまったよう。

「先生、私が見たのは別人だったんですか?」

…きっと見間違えじゃない。それが私だって核心を持ってることを物語る、芯の強い瞳。
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