それでも傍にいたい〜先生と生徒の逢瀬〜

「別に、勘違いしてほしくないんですけど…私、もうマサのことどうも思ってないんです。例え、マサじゃない他の誰かでもその人が先生にとって生徒だったら、私は言いました。だって、先生は教師なんですから。」


加納さんは間違ったことをひとつも言ってない。

わかってるのに、もっともなのに、私はこの気持ちを止められない。

「こんなこと続けても、先生とマサは幸せになれるんですか？先が、見えないですよ。」

きっと、未来にはお互いの幸せはないのかもしれない。
でも、未来は誰もわからない。私には超能力とかそんな特殊なもの携えてない。みんな同じで、未来なんてわからないのだから。

私が加納さんや坂上くんと同じ高校２年生のとき章とずっと、恋人同士だと漠然に思ってたけどその１年後には別れてしまったように、誰も未来を予測できない。