それでも傍にいたい〜先生と生徒の逢瀬〜
元カレ
坂上くんへの気持ちがしてはいけない恋だと気付いてから一ヶ月程が経ち、同窓会の日がやって来た。
ホテルの大広間でその会は催された。
「久しぶり!」と至る所で再会を喜ぶ声が聞こえる。みんなちっとも変わってなくて、高校生に戻った錯覚がした。
久しぶりに再会したクラスメートと思い出話に花を咲かせていたら、私を呼ぶ声が後ろから聞こえた。
「美加!久しぶりーっ!」
「飛鳥!久しぶり。」
そこにはかつての大親友。
「元気してた?」
「うん、元気だよっ!飛鳥は?」
「元気だよ!ムラちゃんから聞いたよ、ここの先生になったんだって?」
「マジ?美加が先生とか意外!」
私の答えの前にそう反応するクラスメート。
「意外かな?」
「ねえ、生徒とのLOVEとかないの?」
ニヤリと頬を緩ませてそう尋ねる飛鳥に心臓は驚いて一回大きく跳ねた。
「そ、そんなのあるわけないよ!漫画の読みすぎ!」
「あっ、やっぱり実際にはないか。」
「当たり前でしょ?」