それでも傍にいたい〜先生と生徒の逢瀬〜
第2章
君との夏
あっという間に一学期が終わり、明日から夏休み。
浮かれてる生徒とは裏腹に私は深いため息。
まさか、夏休みになってまで学校に行くと思うとけだるい。
まさか、補習があるなんて思わないじゃないか。
しかも、坂上くん。
中間、期末と英語の点数がずば抜けて悪い彼は補習するはめになった。
「明日から夏休みだけど、羽目を外しすぎないように!また二学期に一人も欠けることなく全員元気に会いましょう!」
そんなありきたりなことを言って、ホームルームは終了。一斉に教室を出る生徒たちに私は小さく笑顔を浮かべる。