それでも傍にいたい〜先生と生徒の逢瀬〜
私はランチをしてからずっと公園にいた。
昔に思いを馳せていた。
初めて章と出会ったのは高1の夏。飛鳥が彼氏出来たと彼氏を紹介したとき、たまたま飛鳥の彼氏の友達が章だった。
優しそうな笑顔を浮かべて、よろしくねと差し出された手。おどおどしながら伸ばした手。
重なったとき、章の温かな手が、私の緊張を和らげてくれた。そんな章に私はいつしか恋心を抱いていた。
告白されたのは高2の春だった。放課後の教室で。
耳まで真っ赤にして想いを伝えてくれた。すごく嬉しくて、私はただ頷いて、精一杯に「私も好き」と答えた。
それからは―
ブランコに場所を移し、少し錆びたブランコに腰を下ろす。
「―懐かしい。」
こうして漕ぎながら他愛のない話をいっぱいして、お互い「好き」って伝え合ったあの頃。
だから私はここを選んだ。
昔に思いを馳せていた。
初めて章と出会ったのは高1の夏。飛鳥が彼氏出来たと彼氏を紹介したとき、たまたま飛鳥の彼氏の友達が章だった。
優しそうな笑顔を浮かべて、よろしくねと差し出された手。おどおどしながら伸ばした手。
重なったとき、章の温かな手が、私の緊張を和らげてくれた。そんな章に私はいつしか恋心を抱いていた。
告白されたのは高2の春だった。放課後の教室で。
耳まで真っ赤にして想いを伝えてくれた。すごく嬉しくて、私はただ頷いて、精一杯に「私も好き」と答えた。
それからは―
ブランコに場所を移し、少し錆びたブランコに腰を下ろす。
「―懐かしい。」
こうして漕ぎながら他愛のない話をいっぱいして、お互い「好き」って伝え合ったあの頃。
だから私はここを選んだ。