それでも傍にいたい〜先生と生徒の逢瀬〜
その後雷門に行くと、みんなはすごくテンションが上がっていた。
キラキラした瞳で辺りを見渡す彼等が可愛くて、愛おしくて、笑みが零れる。

「ねえ、私ね歌舞伎観たい!」

「歌舞伎?」

「ほら私、一応エンターテイナーでしょ?だから、日本のエンターテイメント観たいの。」

ジェーンがニコニコ笑いながら、そう言う。
それを見て、私は、やっぱりジェーンは仕事が大好きなんだと再認識した。

「歌舞伎がいいの?」

「うん!他にも落語とか日本特有のエンターテイメント知ってるけど言葉がわからないもの。でも歌舞伎はミュージカルよね?音楽は世界共通だから世界観で伝えたいこと分かる気がするの。」

そうキラキラした瞳に私を映す彼女は、本当に心からエンターテイメントを愛してるんだな。そんなジェーンが、すごく輝いて見えた。
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