俺様王子と強気なお嬢様
ついに……
言ってしまった…
私は廊下を歩きながら思う。
あれを言った後私はきまずくなって保健室を飛び出していた。
本当はあんなこと人にいいたくない。
でもアイツに私は言ってしまった。
昔から父には人を傷つけるようなことは言うな
と言われ続けただけに
今回のことはかなり後悔している。
「(でも謝る気にはなれない…)」
そう考える自分がますます嫌になって
全然反省してないじゃない…
と呟く。
今度………
今度会ったら謝ろう…
仕方ないわ
私が悪いの。
いくらなんでもあれは言い過ぎだわ。
どんな勘違いをしてもアイツは悪くないし。
単に思考回路が変なだけ。
それに…
私を屋上から保健室まで運んでくれた。
私だって細いとはいえ45kgはある。
五階から一階に降りるのはかなり大変だったと思う。