隣のアイツ
父親の言うことは絶対だった


‘美弥、我が儘は許さない。取引先の社長の息子さんだ。準備しておきなさい’


‘…’


美弥は無言で俯きながら部屋に戻った


パタンとドアを閉めた瞬間涙が溢れた


‘ウウッ…いや…だよ’

ポロポロ涙があふれる


助けを求めるように部屋の窓のカーテンを開け、久しぶりに窓を開けた
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