俺の彼女
「そ、そんなこと…!」


「あるよ!!
芹澤くんだっけ?
普通、愛梨の事なんとも思ってなかったらわざわざ会いに来たり、遊んだりしないでしょ。」


ビシッと人差し指を指され私は言葉を無くしてしまった



そうなのかな…?

ほぼ毎日メールしてるし

何だかんだで
遊びに誘われるし…



でも


でもさ…


「…好きとか言われてないし…。」



言ってて自分が恥ずかしくなる
思わず膝を見つめた



「言われてないだけで、彼はそう思ってるかもしれないよ?

愛梨だって、まんざらでもないんでしょ!?」


うっ…!



私…



私は芹澤くんのこと…



彼を想う気持ちを認めようとしたけど


私の中の一つが

それを邪魔する



「私は…恋とか…誰かを好きになっちゃいけないんだ…―。」


窓の外を楽しそうに手を繋いで歩く恋人達


手を伸ばすけど
見えないガラスがそれを遮る


「…愛梨…。」


真紀の悲しげな顔を見て
私は笑顔を作った


「芹澤くんとはいい友達♪」
そう
自分に言い聞かせるように
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