俺の彼女
心が切り刻まれるようだった


愛梨に見えなくなる角を曲がったところで



俺は壁に寄りかかって力無く崩れ落ちた




目からは止めどなく涙が溢れて

必死で声を押さえた



ごめん



ごめん


愛梨


ごめん



俺…嘘が下手だから
愛梨の事思いっきり傷つけて…


ごめんな


誰よりも
何よりも
大切で守りたい人を

俺が一番傷つけた…



「くっ…ふっ…。」


肩を震わせて
泣きながら俺は空を見上げた


愛梨
俺の事は憎んで、恨んで…忘れて…


そして
元気に生きて


笑って欲しい




好きだよ



愛梨

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